シューインソールの主な目的は「疾患の改善」でしたが、いま注目されているのは、「パフォーマンスの向上」です。
足の力を地面に効果的に伝えながら足を守ることはシューズの機能に頼っていました。個人の特性や運動内容に合わせたシューインソールは、競技や怪我防止トレーニング用シューズなどに活かされると考えています。

高齢化社会の中で健康促進のために、ウォーキングやハイキングなどをすることは医療費削減にもつながります。自分の足から作るフルオーダーの品質がさらに運動の楽しさを広めてくれるでしょう。

一般的なシューインソールがコルクをベースに重ねて貼って作られているのに対し、当社の製品は部材の接合と同時に製品を一体化して作る「一体成形」という手法を用いて作製します。理由は、個人の特性に合わせながら、フィット感を出し効果を高めるためです。

もちろん、患者様の症状によって、部位ごとの素材や形状を変えます。具体的には次のような手順で行っています。

足型を採取します
患者様にまず「足型採取フォーム(トリッシャム)」を踏んでいただき、正確な足型を採取します。
石膏を流して「足型」を作ります
次に、「足型採取フォーム(トリッシャム)」に石膏を流して「足型」を作ります。
「修正」していきます
足型のモデルを患者様の症状にあわせて細かく「修正」していきます。
オーブンに入れます
オーブンに入れて素材を温め、修正した足型モデルに乗せます。
フレームが出来上がります
好みの色の素材を足型モデルに乗せ真空ポンプで引っ張ると、足型に沿ったシューインソールのフレームが出来上がります。
完成です
靴の形に合わせてシューインソールの「バリ」を削って完成です。
職人たちは、患者様の傷病などによって修正の仕方や素材を変え、目的や症状にあわせたシューインソールを作ります。扁平足の患者様であればアーチの部分を支えるように作り、O脚またはX脚の患者様の場合は足の向きを変えるように修正を加えていきます。

シューインソールの効果

外反母趾

「外反母趾はハイヒールなどの靴が原因で起こる」とよく言われますが、実際には子供や男性にも発症します。多くは足の横アーチを形成している中足関節の靭帯が緩んで「開張足」になることから外反母趾を誘発することが原因です。
従って、まずは「開張足」を整復するため、シューインソールに横アーチパッドを備え付けることが効果的です。横アーチパッドは、メタタルザルバー、ペロッテなどの呼び方もあります。

変形性膝関節症(O脚)

両膝がOの字のように外側に湾曲するとO脚です。生まれたときは誰でもO脚ですが、成長するとともにほとんどの人が改善されます。
しかし、成長してもO脚の状態であったり、膝を傷めやすい生活習慣を行っていると、高齢になってから「変形膝関節症」となってしまいます。こうした場合、シューインソールの踵の外側を高くすることで、膝を内側に入れるようにして矯正する外側ウエッジを備え付ける方法があります。
外側ウエッジは、外側ヒールウエッジ、ラテラルウエッジなどの呼び方もあります。

シューインソールは保険が適用されます。